素敵な作品を見ると、「こんな塗り方、私もやってみたい!」と思うことがあります。
でも、いざ自分の線画にその塗り方を試してみると…なんだか違う。
憧れと現実のギャップに、もやもやすることが多々あります。
そんな違和感を解消したくて、塗りに特化したオンライン講座をいくつか購入してみました。
が、講師の方の技法を取り入れながら仕上げて見るものの完成したイラストは、どこか馴染んでいない違和感が残るものばかりでした。
「なぜその塗りは私のイラストに合わないのか?」
技術の未熟さも勿論ありますが、一番影響しているのは絵柄の個性と塗りがしっくりこない、相性の部分が大きいのかもしれません。
以下に自分の塗りの変遷を綴ってみたいと思います。

①パステルカラー期:優しさを全面に出した色使い
この頃はツイッターどっぷり民だったのでいろいろな方と交流していた時期でした。
その際、よく言われたのがパステルカラーで優しい色味が好きです、の言葉でした。
色模写をしていても、影の部分を薄い色で捉えてしまうことが頻繁にあります。
濃い色を置くのが怖い、苦手というのもあると思います。
そうして編み出されたのがパステルカラーで塗る、でした。

②パステルカラーに少し輝きをプラスした期
作品元が鮮やかなイラスト、ということもあり、パステルカラーにパキッとした光を入れて輝きを出す、ということを行っていました。

③打算で始めた高彩度期(本人比):ウケばかり考えた“外向き”の塗り
二次創作元作品が、海外で流行っていたということもあり、かなりはっきりとした色使いでした。
この頃もツイッターに自作品の投稿をしていたのですが、上記のようなパステルカラーの色味よりも、鮮やかな色味の方が好まれるということがわかり、打算でこのような塗りに変えました。
元々厚塗りをやってみたい気持ちもあったので、塗り方もシフトしていった形です。
変、とは言いませんが、自分の絵柄には合ってないような気もします。

④ちょっと模倣してみた:塗りが迷子に
ピンタレストで見かけた作品がとても素敵で、似たような表現ができないかな、と試行錯誤したものです。
色選びは良いのですが、淡すぎて視認性があまりよくないものになりました。

⑤明度について考えてみた:第一印象の力を実感
明度について学んだあとだったので、明度を意識して色を置いてみました。
ほぼバストアップのイラストで面白みに欠けますが、第一印象で「なんかいいじゃん」って思えるイラストに仕上がったと思います(自画自賛)
塗りの荒さは置いておきましょう笑。
明度の重要性を感じました。

⑥講座で学んだことを活かしてみた:学びの力を実感
こちらは塗り講座で学んだことをかなり取り入れています。
明暗の二色を置いてそこから塗っていくって流れだったような…(だいぶ記憶が薄れてます😂)
時間が経って「あーここ直したいー!」と普段のようなモヤモヤはあまり発生していないのでまぁ納得の出来、というところでしょうか。
明度と影、視線誘導も意識して仕上げました。
一覧に並べてみて、自分は柔らかい色使いが好きなのかなということ、自分の絵柄には濃いめの色があまりあっていないような気がしました。
作品は気に入っていますが、③のイラストを見ると、どこか違和感を感じるというか…
好みもあるのかもしれません。
今後は、自分の好きな色使いで、絵柄にしっくりくる塗り方を見つけていきたいです。
描くたびに「これだ」と思えるような塗り方を、少しずつ育てていけたらいいなと思います。
それと講座も参考にしながら、自分の絵柄に合うように工夫して取り入れていくことが大切ですね。
そのまま真似すると、絵柄との齟齬が発生しそうで…難しいところです笑。
皆さんは自分の絵柄に合った塗りはどのようにして見つけられましたか?
講座や模写、試行錯誤して…いろいろな方法があると思います。
もしよかったら、どのようにそれを発見されたか教えてください。ぜひ伺ってみたいです🙋