昔、とあるジャンルで知り合い、ネットで仲良くしていた方との出来事を思い出すことがあります。
その方とは、毎週Skypeで通話をしていて、病気のことや家庭のことなど、普段はなかなか話せないような深い話までできる、本当に大切な存在でした。
ある日、ディズニーランドの話題になったことがありました。
その方はディズニーがとても好きで、よく楽しそうに話してくれていました。
私はというと、行列が苦手で、テーマパークよりも静かな場所をゆっくり巡るほうが好きなんですよね。全国の城に行ってはスタンプを押してまわるくらいですから笑。
私は正直に、
「私はディズニーランドは昔からあまり好きじゃなくてさ。キャラクターにあまり興味も持てなくて。それに行列に並ぶなら、他の観光地を沢山回りたいかなぁ」と伝えました。
もちろん、相手の好きな気持ちを否定するつもりは全くありませんでしたし、“それを好きな人はおかしい”などと、相手を否定するようなことは一切言っていません。
ただ、自分の好みをそのまま話しただけでした。
けれど、その一言が相手には大きく響いてしまったようで、その日を境に、SNSで会話する回数が減ってしまいました。
彼女は近く参加するイベントもあったので、原稿の準備で忙しいんだろう、そう勝手に思っていました。
しばらくしてからLINEに連絡が入りました。
「ディズニーが好きじゃないと言われて深く傷ついた」と。
「〇〇ちゃん(私)は私の好きなものをいつも否定してくる」
私は「友人だとしても、〇〇ちゃん(彼女)が好きなものを全部いいねって全肯定はできないよ」そう伝えて縁を切りました。
しばらく経った頃、その子のSNSをたまたま目にしたんです。
元気で過ごしてるかな…と彼女の投稿欄を見ました。
そこには「自分の好きなものを否定する人はおかしい」という誰かのバズッた投稿を引用し、「その通りだよね」そんな言葉が添えられていました。
きっと私とのことなんだと思います。
それを見たときは、胸が少し痛みました。
当時はとてもショックで、信頼していた分だけ心が揺れました。
「好き嫌いを言っただけで、こんなふうになることがあるんだ」と。
しばらく胸の奥に引っかかっていました。
今振り返ると、ネットの関係は距離が近いようでいて、価値観の違いが思いがけず大きく響くこともあるんだな、と感じます。
相手を否定するつもりがなくても、受け取り方が違えばすれ違いが生まれてしまうこともあるのだと、あの出来事から学びました。
でも同時に、無理をして関係を続けるより、自分にとって心地よい距離を大切にすることも必要なんだと、今は思っています。
好きなものが違っても、嫌いなものがあっても、それをそのまま受け止め合える関係のほうが、きっと長く続いていくのだと思います。
ネットの出会いには素敵なこともたくさんありますが、ときには距離を置くことが、自分を守るための優しい選択になることもありますよね。
